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どっちにするの。

どっちにするの。

1989年8月26日(土)公開
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Introduction

 夢いっぱいに“キャリア”を目指したのに、待っていたのはコピーにワープロ、お茶くみのサエない毎日。社内恋愛だってイイ男はいるにはいるけど、なりふりかまわずアタックするほどおバカさんにはなれない。持てあます若いエネルギーのはけ口はアフター5のオシャレとお喋りと遊びという、どこにでもいそうなフツーのワーキング・レディに突然ふってわいたのは《副社長を命ず》というショックな辞令!? S#47 社員全体説明会 伸子「なんか、私たちの名前が出たわよ…」 純子「私も聞いてたけど…何の…?」 伸子「純子が社長で私が副社長って、言ってたみたいだけど…」 純子「それ、笑えない冗談よ、センパイ」  恋か仕事か、仕事か恋か……両方なんてゼータクかしらととまどいつつも20歳のヒロイン・伸子の波乱万丈、華麗な日々が始まった――  いま、もっとも元気があるのは若い女性たち。その彼女らの日頃胸に抱いている夢や情熱をヒロイン・ヒーローに託して、ドラマチックなオフィス・サクセス・ストーリーが生まれました。主人公・伸子に扮したのは歌にドラマにCMにと人気No.1の中山美穂。〈時代のヒロイン〉として支持されている彼女が、3年ぶりにスクリーンに帰ってきての初主演作。そのパワフルな輝きが最高値に発揮されるキャラクターに挑みました。  伸子の相手役、トレンディ社員・丈彦には映画界からの熱いラブ・コールに応えて風間トオルが主演デビュー。既成のスターにはない健康的な爽やかさが新鮮です。  そして伸子の会社の会長の孫娘・波子にば88年『ぼくらの七日間戦争』で日本アカデミー賞ほか数々の新人賞に輝いた宮沢りえが扮し、伸び盛りのエネルギーを画面いっぱいに発散しています。  さらに若き重役・山本には『快盗ルビイ』でキネマ旬報始めいくつもの主演男優賞を受賞した真田広之が、また新たな役柄に挑戦‥‥‥と人気・実力とも、いま最高にホットでフレッシュな主演陣が揃った超話題作です。  また注目の伸子の後輩・純子役には目下売り出し中の伊藤智恵理が大抜擢され、『逆噴射家族』『リボルバー』の小林克也ほか、石橋蓮司、石井光三ら演技派が賑やかに競演する豪華なエンターテインメントです。  No.1ヒットメーカー・赤川次郎の単行本・文庫本上下併せて250万部のベストセラー「女社長に乾杯!」を原作に、異色作『1999年の夏休み』で内外から注目を集めている俊英・金子修介が脚本・監督。  製作は『それから』『快盗ルビイ』の藤嘩貞利。企画は85年『それから』で数々の賞を獲得、『野蛮人のように』『紳士同盟』のヒット作を生み、昨年は『快盗ルビイ』『悲しい色やねん』を手掛けたサンダンス・カンパニー、製作総指揮は『ボクの女に手を出すな』『さらば愛しき人よ』の周防郁雄。『風の又三郎』の撮影監督・高間賢治、『快盗ルビイ』の美術・中澤克巳、『バカヤロー!』の録音・宮本久幸、『四月怪談』の照明・吉角荘介、『快盗ルビイ』の編集・冨田功ら、平均年令20歳代の若き実力派スタッフが結集して現代の青春群像を生き生きと描き出しました。また音楽も『ドン松五郎の生活』の川崎真弘が担当、そして主題歌「VIRGIN EYES」は作詞・吉元由美、作曲・杏里の魅力のコンビによって中山美穂が歌います。  スタッフもキャストもこれからの日本映画界を背負って立つと期待される資質と才能とパワーを秘めたメンバーらが結集し、都内オフィス街、郊外、海に山に空へと長期ロケを敢行し、鮮度100%の〈夢のリアリズム〉映画を創り出しました。

Story

 アメリカに本社を持つオモチャ会社パンプキン・カンパニー・ジャパンに勤める桑田伸子は、20歳のOL2年生。“キャリア”に憧れているがまだまだ駆け出しとあって大きな仕事をまかされるわけもなく、お茶くみやコピー、おつかいにあけくれ、仲良レの後輩の高橋純子とのアフター5だけに生きがいを見出している毎日。どこにでもいそうなフツーのOLの二人だったが、そんな彼女らを驚かせたのは、ある日突然の“会社倒崖”というショックなニュース。  ところが再建をめざす社員の全体説明会で待っていたのはもっとショッキングな知らせだった。本社のコンピューター・トラブルで、社員合理化の首切りリストと新役員リストが何故か入れ替わり、《純子を社長に、伸子を副社長に》さらに典型的マドギワ族とバカにされていた北林係長を専務に抜擢、という〈辞令〉がアメリカから送られてきたのである。  太平洋をはさんでのこのトラブル、原因が分かるはずもなく、またマスコミヘの対応も急がれて、新体制は見切り発車になってしまう。ヒラのOLからいきなりトップの座へ……。どうせ一時の間違いだろうけど、ちょっとの間の社長生活をエンジョイしちゃおうと気楽な純子に対し、伸子は持ち前の責任感ゆえに真面目にこの試練に立ち向かい、会社を建て直そうと決心する。そして会社の危機にもかかわらず相変わらずの保守的経営に固執する旧・重役の影山や元・社長秘書の児玉らを相手に、インスタント副社長・伸子の体当り改革が始まった。  「女、子供に何が出来るか!」と誤解した取引き業者・カワイ社長とのトラブルも巧みに対処し、レディーズ・パワーは社内の信望を集め、その若々しい行動力は沈みがちな社内を徐々に明るくしていった。  伸子にとっては何より嬉しかったのはヒラのOL時代からの憧れの人、若きエグゼクティブ・山本が伸子の考えを支持し、積極的に協力してくれることだった。そしてまた山本も伸子の隠れていた才能・美貌に注目していた。そんな二人をハラハラ見守っていたのはヒラ時代の同僚・沢口文彦である。心を寄せているのは伸子も知っているはずだが、目下はヒラと幹部の役職差もあってスレ違い、文彦にとってはヤキモキさせられる日々が続いていた……。  ところが文彦に思いがけないチャンスが巡ってきた。伸子が提案した新商品開発プロジェクトのコンペに、デザイナー志望だった彼も参加出来ることになったのだ。オモチャヘの情熱とアイデアをぶつけられる。そして山本と対等に渡り合えると大いに張り切る文彦を見て、微妙な心理になったのはパンプキン社へオモチャのリサーチャーのアルバイトで出入りする高校生の波子だった。実は本社会長の孫娘で、丈彦は以前は彼女の家庭教師。そんな縁でそれとなく慕っていたのだが、丈彦の気持ちは伸子の方へ向きっぱなし。波子の元気いっぱいの性格は伸子に対して反発してゆくことになり、丈彦と伸子の関係を混乱させてゆく。  そんなスクランブル模様の4人の恋心にはおかまいなしに、新商品開発プロジェクトの発表の日が近づいた。本社会長がじきじきに新経営陣の手腕を評価するために、また愛する波子に会いにやってくるのだ。ところがその日に向けて、最初の倒産騒ぎから周到に計画された“陰謀”が再び動き出していた。コンペに優勝し、勇躍作られていた文彦製作の新商品のモデルが発表寸前に何者かに盗まれ、焼き捨てられたのである。この絶体絶命の大ピンチを救ったのは伸子と純子の恐いもの知らずの気転だった。伸子が以前イタズラ書きしていたマンガを元にしたモデルはパンプキン会長の絶賛を浴び、さらに新商品名“キンバンプ君”は会社を建て直すほどの大ヒット商品となっていった。  ホッとした伸子たちだが、一方の文彦は大きなショックを受けていた。発表会場で波子が盗み見たモデル隠しの犯人は児玉である。だが彼の背後にもっと大物がいそうなのである。会社の“裏切り者”は誰なのか、そしてその本当の狙いは何なのか――“彼ら”はまた伸子たちに向って、もっと手酷い〈謀略〉をめぐらそうとしていた……。

Credit

監督・脚本:金子修介 原作:赤川次郎「女社長に乾杯!」 製作総指揮:周防郁雄 製作:藤峰貞利(古澤利夫) 撮影監督:高間賢治 美術:中澤克巳 録音:宮本久幸 照明:吉角荘介 編集:冨田功 音楽:川崎真弘 出演:中山美穂、風間トオル、宮沢りえ、伊藤智恵理、石橋蓮司、石井光三、山本清、片桐はいり、千うらら、石井富子、小林克也、真田広之 企画:バーニングプロダクション / サンダンス・カンパニー 配給:東宝 <受賞リスト/1989年度> ■日刊スポーツ映画大賞 新人賞(宮沢りえ) 受賞

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