
《最も怖い学校の怪談≫登場 95年のパート1は動員300万人、配収15億円、そして昨年のパート2では動員350万人、配収16億円を記録、ゴールデングロス賞銀賞を2年連続受賞して一躍史上最強のシリーズとなった「学校の怪談」――その第3弾『学校の怪談3』が登場します。 90年代初頭から全国各地の小・中学校で爆発的に広がった学校にまつわる様々な怪談話は、現代日本に残った最後の都市伝説であると言えます。そこに集う子供たち、原初の感受性を失っていない彼らは、自分たちの生活空間の中のどこかしらに存在する未だ見ぬ世界の〈夢〉と〈恐怖〉に敏感に反応し、独自のフォークロアを語り継いできました。 『学校の怪談』シリーズの最大の魅力といえるこの〈恐怖〉を極限まで増幅させて『学校の怪談3』は製作されます。“怖いもの見たさ”という言葉の通り、恐怖に対する好奇心は子どもから大人まで誰もが持っているものです。『学校の怪談3』は、大人も十分に恐怖させる仕掛けと予測不可能な展開を用意します。 原作は講談社、ポプラ社からそれぞれ185万部、400万部出版の驚異のベストセラー。今もなお学校の図書館では増刷待ちの状態のことからも、「学校の怪談」は最早ブームの域を越えて小・中学生に欠くべからざる通過儀礼となっていると言えます。 その一例として、大阪のくもん教育研究所で、小学四年生から高校生を対象に昨年実施した「来年はどんな年になるか」というアンケートで、「映画『学校の怪談3』が公開される」という答が43%の回答率に上り1位となりました。そして、パート1、パート2への接触人数はビデオ、テレビまで含めてのべ5000万人に及ぶと算定されます。 日本人の2人に1人が見て、今や新しい夏の風物詩とまで言われている「学校の怪談」シリーズの最新作『学校の怪談3』が想像を遥かに越えた恐怖と共に登場します。 恐怖の空間は拡張する 「幽霊が困っている、という話をよく聞く。…(中略)…この世界から闇がだんだん消えていく。…奥行きのない均質な空間になって、異界との境界がぽやけてしまったのだ…となると頼みは子どもたちだ。…出没場所は夜の学校だ。ここ数年の「学校の怪談」ブームには、多分そんな背景があった。」(朝日新聞「天声人語」96/8/10) 乱開発による風物詩の消滅に警鐘を鳴らしたコラムですが、子どもたちは独自の方法でここで言う〈闇〉を見いだしています。すなわち、「口裂け女」に代表されるように、夕闇せまる下校時のちょっとした暗がり、塾の帰りの夜の公園そして夜の灯りを消した自分の部屋やトイレまで、彼らは自分たちの〈夢=恐怖〉を紡ぐ空間としているのです。 これは、飽くことのない子どもたちの想像力の顕れであり、また貪欲と言ってもよい発見への努力なのです。大人たちが既に見ることが出来なくなったものを、純粋な視点で捉らえてゆくこと、子供たちが「学校の怪談」というファクターを通してのみ出来ることなのです。 このように子供たちは「学校の怪談」の世界を、学校の外にまで拡張し続けています。この『学校の怪談3』ではそんな反響を受けて異次元が学校の外にまで広がり、映画ならではのアイデアを満載します。パート1のときから、この「学校の怪談」シリーズは子どもたちの声を取り上げてきました。見る者一人一人が参加できる映画、そしてその創造を遥に越えたスケールで展開する映画、それが『学校の怪談3』なのです。 世代を超えたエンターテインメント 「20年くらい前のこと、生まれつき休の弱かったタイチという生徒がこの世を去った。以来、運動会では2人3脚で転んだ子が姿を消した。学校にはタイチの幽霊がいた。タイチの鏡が他の鏡と合わせ鏡になったときそこにいる者はタイチの世界に連れて行かれる。」 とある地方の小学校に伝わるうわさ話が現実となった。女性教師と生徒たちが運動会の夜に20年間行方不明だったタイチの鏡にひきこまれた。タイチの目的は何なのか?彼らは無事に元の世界に戻ることができるのか?――パート1とパート2の関係同様に、『学校の怪談3』も全く新たな物語として、シリーズ最大の謎を孕んで展開します。 そして今回も、過去2作で認められた良質のエンターテインメントのテイストを継承します。先生と子どもたちの一夜の恐怖体験を通して、友情、勇気、初恋、冒険心、そして大人へ向けてのノスタルジーを綴る一大冒険ファンタジーとなります。 日本での記録的な大ヒットと同様に、「学校の怪談」シリーズは世界各地で絶賛され、好成績を収めました。特に台湾ではハリウッド調のポップな娯楽作品として、日本映画では近年頬を見ないヒットとなり、30舘以上という最大チェーンでの公開となりました。今や、「学校の怪談」シリーズは大人から子どもまで楽しめる万国共通のエンターテインメント性を持っていることを実証したのです。 スタッフ・キャスト このヒットシリーズのメガホンを執るのは金子修介。『どっちにするの。』をはじめとするコメディータッチの演出、『1999年の夏休み』『毎日が夏休み』での繊細な描写、そして映画初の日本SF大賞を受賞した「ガメラ」シリーズのスケール感溢れるダイナミックな手腕と、多彩な作品歴を持つ金子監督がこの〈最強のシリーズ〉にどう取り組むか期待を集めています。 脚本は、「Dr.スランプ/アラレちゃん」や名作アニメ劇場「ロミオの青い空」などのアニメ作品で、ファンタジックな世界観を描いて定評のあるしまだみちると金子監督との共同脚本となります。 そして見事なチームワークで「学校の怪談」シリーズを支えてきた、撮影・柴崎幸三、照明・上田なりゆき、録音・宮本久幸、編集・川島章正、SFXプロデューサー・中子真治をはじめとするシリーズ経験者が三たび結集しました。加えて美術・及川一、音楽・大谷幸が新たに参加、またエンディングテーマ「スプラッシュ」はDuaI Dream(サウンドトラック/キングレコード)が担当し、実写班と特撮班が合体した「学校の怪談」シリーズならではのシステムで、前2作以上のアイデアと遊び心を発揮していきます。 キャストは、主演の先生役に『学校の怪談2』でヒロイン役をコミカルに演じた西田尚美、コメディエンヌという言葉を復活させたといえる本年公開の主演作品『ひみつの花園』での快演を受けシリーズ再度の登場となります。気絶、絶叫の連続だったパート2のヒロインから転じて、子どもたちを守る存在となった彼女が、数々の恐怖体験をどう乗り越えてゆくのか注目されます。 バツイチだが明るく元気な母親役には黒木瞳。デビュー作の『化身』や大ヒット作の『失楽園』に代表される情熱的なイメージから-転、再婚をきっかけに子供と擦れ違って行く母親の心情をどう演じるか注目を集めます。 子供たちの通う塾の先生として登場するのは、斬新な発想で演劇界をリードする野田秀樹。金子監督とは、小学校時代の同級生という関係で、8年ぶりにして2度目の映画出演となりました。 さらに、夢の遊眠社をはじめ豊富な舞台歴を持つ佐戸井けん太などの多彩な顔触れに加え、意外な豪華ゲストも多々交えて物語に幅を与えます。 最後にオバケと怪奇現象を相手に、やがては自分の“運命”にも立ち向かうこととなる子供たちには、今回も800人に及ぶ候補の中から魅力的なキャラクターの子役7人が選ばれました。 これら理想的なスタッフ・キャストによって、シリーズ最高の恐怖と共に『学校の怪談3』が誕生します。
監督:金子修介 原作:常光徹「日本民話の会」 脚本:島田満、金子修介 製作:藤峰貞利(古澤利夫)、高井英幸 プロデューサー:木村典代、瀬田一彦 SFXプロデューサー:中子真治 出演:西田尚美、吉澤拓真、前田亜季、ヒガタケル、米澤史織、山田一統、豊永利行、野口由佳、黒木瞳、佐戸井けん太、野田秀樹、螢雪次朗、野村宏伸、津川雅彦、渡辺真知子 企画:サンダンス・カンパニー 配給:東宝 <受賞リスト/1997年度> ■日本アカデミー賞 新人賞(西田尚美) 受賞
